なにをもとめているか

14/31

 

そろそろ半分。

 

【もとめていること】

 

昨日「何をやりたいのがわからないのか、表現できないのかどちらなんですか?」という質問をもらい、ずっと考えていた。持て余す時間ばかりだった頃にはよく考えていたけど、今は考えなくなってきた。

ぼくは以前まで、何かを卓越したい人間なのだと思っていたし、他人への貢献心なんて全く無いと思っていた。けれど、ぼくは卓越や習得への情熱はなく、自分がやりたいことより人がやりたいことを描いていることを見ている方が楽しい。ぼくは前線で何かを得たり捨てたりする人間や、真ん中で誰かへのフォローを通して完成まで導いたり、また後方でトータルして全景を描いている人間ではなく、そうした人たちのどこにでも関わることができて、そして自分という役割を持たない場所にいる。

 

もちろん、今はそう感じているだけで、そうでないかもしれない。ぼくは特定のことに楽しみを見つけたりせず、楽しいのは結果であって、そこに至るまでは偶然性のほうが大きい要素な気がしている。ただ唯一、抽象化した上で楽しいと思えるのは、何かが生まれるその場に居合わせる事は楽しい。「制作(forming)」というフィールドに居るというそれ自体が面白く、そこからガンガン突っ走っていく人にはなれない。

 

今、ここでは、ぼくはそうした場を自分で作ってしまおうと思った。分野に縛られることなく、それらが混じり、反発し、結合し、化学反応の起こる場所に、ぼくは今、居たい。