1年間のひとりぐらし

7/31
 
ブログの1/4が終わった。なんとなく、どうやれば最低限書くことが出来て、どういう話だと自分のタイピングが進みやすいかがわかるようになってきた。これは自己対話的に進んでいくので、ほんのすこし自分がどういうのが好きかわかってくる、そういう肌感覚は気分的な上下が多くなりやすい今、大事にしたいものだ。
 
【ひとりぐらし】
最初の頃のブログ記事に書いたけれど、京都から脱出し、1年間くらい東京に住んでいた。金も、スーツも、人脈もなかったけれど、とりあえずアルバイトを始めることにした。定番の飲食店で働いていたが、うまいことシフトが入らなくなってきたのでシフトは自分の中で固定することにしたし、それだけでは足りなかったので別の仕事の必要があった。
 
なので、須藤さん(「現象」の人)のアドバイスというか紹介してくれて古書店で働き始めた。
 
古書店はすごく楽しかった(最初は)。今まで自分の周囲にまず本のことを知っているひとがなかったし、また興味すらなかった人ばかりだった。
古書を買う場合は安かったので、その時期で自分の家にある本の蔵書数が200冊くらいになった気がする。途中でMさんが遊びに来てくれたりした。
古書店というのは事務作業やひとりが好きな人間は向いてるかもしれない。でもぼくのように多動気味のひとは、じっくり読むよりアウトプットをガンガンしちゃうだろうから、ぼくみたいな人は誰かと本屋(また併設カフェ)に行って、コミュニケーションを取りまくるのがいい。
 
当初は自分にとって自給の高い安いの感覚はなく、自分のためになりそうなことならなんでもやったけれど、もし今後古書店や本屋で働くかもしれない人は知っておいたほうがいいと思えるのは
 
①間違いなく自給は低い
古書店の場合は、かなり肉体労働面の要素がひじょうに強い
③仕事のほとんどは事務
 
①③はともかくとして、古書店に売られている本は誰かが売った本である。売り手はそれをわざわざ配送しない、書店持ち込み(これは数冊程度)か、こちらから買取に向かうかになる。
 
この買取作業、要するに引っ越し業者と同じと思ってもらいたい。本を家にためこむ人は、まず交通の便が良い立地に住んでいないことが多い。そして、アパートやマンションに住んでいるが、エレベーター付きのアパートマンションであることは結構少ない。つまり、たとえば1000冊の査定申し込みが悪立地で有った場合、10冊ごとくらいでひもで縛り両手で持って何階も上り下りし、50往復するという話になる。簡単な引っ越し作業よりきついと思う、そしてこの作業なしに良い本は入ってこないのです…。
 
ところで、売れる古書店のビジネスモデルをつくり、ある程度安価で提供できればほしい本も見つかりやすくなるんじゃないかな。
 
 
 
この古書店と飲食店で働いていたが、当時の知人の紹介でメイドカフェで働き始めた。これは単体で話ができそうなので後日に回すとして、ぼくは当時9時から16時まで古書店で働き、電車で移動し17時から遅番としてメイドカフェで働き、終電後の25時ごろから朝の7時ごろまで飲食店で働くということを3週間繰り返して40度の高熱が出て救急車で運ばれてしまった。点滴を打っても3日間くらいまったく熱が下がらず、お医者さんを困らせてしまった。
 
あの時のような経験はもうしたくないから、少しは効率よく働くことをこれから肝に銘じながらやっていこう。