タスク管理とGTDについての個人的見解

譫言

眠れないので走り書きをしながら眠りにつきたい。

noteで2ヶ月くらい読書感想みたいなものをぽつぽつ投稿していたが、IP流出での数次被害のことやcake(note)の運営方針が合わない感じだったので、はてなに戻すことにした。本を読めなかったので書評は途絶えてしまったが、こっちで再開していきたい。

note以外のプラットフォームは下記などを参照。

 

www.tomokooosuki.com

 

また、今月にLagonに3本目の記事を寄稿。

記憶を辿りながらの走り書きから生まれたが、うまく纏めて貰うことが出来た。

Lagonというプラットフォームは個人的にかなり好きな感じ。大した技量があるわけではないが、自分の文章をインターネットに公開したり、誰かに編集してもらったり、いい悪い含めて感想を貰ったりしてきた経験でいえば、そのプラットフォーム自体や、それをつくっている人たちの思想的な面での受け入れ方、方針というものがかなりの部分を占めるんじゃないかと思う。

 

 思想や志向性の輪郭を形付けていない場所ではライターというか、書き手は精神的な制約を受けながら書くことになってしまう。その意味で「生活に準拠するさまざま」というのは自分の方向性にも近似している。いずれ出版社の営業もやってみたいなーと思うところではあるので、長い目で楽しみながら記事を書き溜めていきたい。

 

lagon-journal.ink

 

本題

もともと力業でタスクをこなしてきたため、意味不明な緊急タスクが多すぎるこの頃において「タスク管理」というものが個人的な至上命題になっていた。

 

メンタル武装したようなmissionとかVisionだとか志だとか、そういう系統の話は膨大にある。人間にはある程度のtypeが居ると思うので、フィットするしないという面でしか判断をしないようにしている。結論で言えば「わかるけど出来ない」というものが多い。

というのも、目標や目的というものを掲げるのはモチベーションコントロールの観点として有用ではあっても、巷で流行る自己啓発同様に「自分の気持ちを高めてくれる」という効果が大半になってしまう。「近年稀に見る大作を書き残したい」というような目標を掲げたとして、5W1H法やマインドマップなどを用いたとしても、結局1日100文字でも書き進めなければその大作は脳内妄想で終わってしまう。ぼくらの夢や目標というものは基本的に質量を伴っておらず、地に足をつけていない。そこに質量を与えるのは行動であり、その行動を暫く続けることによってabductionが起こりやすくなる(経過時間に比例)。

 

大抵の場合、人の夢には重さがない。

だから、いくつでも望むだけ担える気になってしまう。

理性では、そんな虫のいい話はないとわかっているのに、願うまま、いくつもの夢を夢のまま、それらを握りしめたまま、何一つ取り掛からずに時を過ごし、そして後悔する。

夢を地上に引き降ろすにはまず、その重さ(コスト)を知ることだ。

『独学大全』(読書猿)

 

ということで、大きく掲げられるようなものは重要ながら一度置いて起き、日ごろの無意味な悩みや葛藤など、無駄なリソースをどのように減らすかという観点から入る。ぼくらは自分たちが思っている以上に摩耗していて、それは「頭に残っているタスク」によって占められている。

重要な会議の書類の置き場所、レスポンスの遅いクライアントからの返信待ち、買い物を終えた後に思い出す切らしていた日用品…これらは雑記ノートに記されることはあっても、明確なタスクとして認知されない。即ち、思い出すたびにハッとせざるを得ないモノになっていて、ぼくらはかなりの部分をこれらに専有されてしまっている。これを解消するには、一旦自分の脳内にある生活からビジネスまでのあらゆるタスクを洗いざらい抽出する必要がある。

 

小一時間で済むようなものではないから、休日をまるっと使い、誰にも邪魔されない空間で自分と向き合う。勿論一度で全てが出るわけではないから、8割を絞り出して、思い出したタイミングで再びタスクとして残りの2割を埋めていくイメージになる。ゴールは「自分の頭の中が完全にすっきりする状態」なので、これは自分に尋ねながら完成させていく必要がある。

 

抽出後(できれば抽出した段階で)、すぐやれる/すぐやれないという分類を行い、すぐやれるものに関してはその場で解消、すぐやれないものに関してはいつやるか/誰に任せるか/捨てることができないか/そのうちやるという仕分けを行い、それぞれで解消していく。運用ツールはGTDと呼ばれる手法に準拠したものが望ましいので、それはネットで調べれば色々出てくる。個人的にはTodoistが比較的利用しやすく、Trelloはあまりお勧めしない。Mac環境ならOmni Focusなども視野に入る。

 

todoist.com

 

ツール選定はそこまで重要ではなく、手軽さ・OSの互換性・継続という点が適うのであればなんでも良い。GTDという手法においてツール選定に時間をかけるのは邪道なので、その時間があるなら脳内を整理して、タスクを完了させ、未完了タスクの整理をWeeklyで行っていくほうに時間を割いたほうがずっと良い。

 

詳細は下記書籍、もしくはGoogle先生に「GTD 運用」と聞いてみればかなりの実験者が出てくる。膨大なタスクを抱えがちなエンジニアや経営者にもどうやら人気のようで、噂ではぼくのようなADHD傾向のある人間にとってはかなり強力な手段になり得るらしい。まだ運用して間もないので、定量的な結果が出ればまた書いてみようと思う。

 

amzn.to